檜森新聞 第一号
*南郷で事故
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11月15日午後4時ころ桧原街道を走っていた矢島裕子さん(38歳)の運転するジムニーシエラが南郷付近で道路側壁の石垣に衝突､大破した｡矢島さんはおでこにたんこぶ2こ、むち打ち症、肋骨下部軟骨に骨折の疑いと診断されたが､生命に別状はない模様｡なお矢島さんは緊急雇用対策法に基づく期間作業員として来年三月まで桧原森林組合に勤務する矢島俊一さん(52歳)の妻で､家族が離れて暮らすのはよくないし､冬の間ちょこっと田舎暮らしでもしてみっかーとオフシーズンのロッジをまわって部屋探しをしていた｡ 事故の原因について矢島さんは､ ｢不注意な石垣が悪い｣ と語った｡ なお矢島さんはフィッツジェラルドも｢偉大なるギャツビー｣の中で､不注意な運転者はもうひとつの不注意な石垣に出会うまでしか安全ではないと書いていると主張している｡ |
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↑後遺症に苦しむ矢島裕子さん |
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*宿舎に新人
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ながらく空きポストとなっていた宿舎の五人目の人員が補充されることになった｡ 15日から入所するのは､宮本武俊さん（26歳）で､宮本さんは大工見習､現場監督見習など見習い街道を一直線､その若さに期待が集まっている｡趣味は山歩きで､初日には70リットルのザックを背負って登場した｡ その初日の夕方､宿舎でくつろぐ宮本さんの元に事故の第一報が届けられた｡ ｢いやー、矢島さんから矢島さんへの伝言で､○○で事故で､○○病院がどうのといわれても､初めての場所で誰も知らないし､ここはどこ、やじまさんて誰?でしたよ｣ と宮本さん。 （お詫び 宮本さんの写真が間に合わず資料写真が印刷されてしまいました｡） |
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↑宿舎でくつろぐ宮本さん |
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*小岩林道の整備進む 長らく開通が期待されていた小岩林道は､開通のめどは立っていないが整備だけは進み､一般車両の通行が可能となった｡最近では一日2~3台の車両の通行が確認される日もあり､関係者一同は喜びを隠せない｡このぶんなら税金の無駄遣いだという非難も浴びないですむことと思われる｡ *二号室でカメムシ発生 同室の国分さんは助けを求めているが｢桧原じゃ当然だー｣と同情はされていない。 |