檜森新聞 第十四号
*乾燥機宿舎に到着
2月も末になって乾燥機の本体が宿舎に搬入されたが3月8日やっと排水パイプがつながった。去年の暮に入れてくれることになっていたのだが結局僕らがまともに使えるのはあと何日?。三ヶ月といえば一年の四分の一だよ。
*本紙奥多摩の宿舎に
先日のチェーンソウ講習会でいっしょになった奥多摩町森林組合の「森林の管理者（宿舎）」に本紙のバックナンバーが手渡された。はたして「森林の管理者」の秘密は?
*高橋班長挙動不審
最近高橋班長は僕らを避けている気配がある。作業中も僕らのところには顔を出さないし昼のお弁当も一人だけで食べている。
「やつらとは話をするな」
と財団の斎藤さんあたりに釘を刺されたのではないかと本紙は推測する。
それとも…?
*あこがれのDVDライフ
DVDが宿舎にやってきて二週間、三人の間のローテーションも落ち着いたらしい。
「DVDは映画だ。Hじゃない」
と意地を張っていた翻訳家42歳も
「やっぱりHになっちゃうんですねー」
と敗北を認めている。
ところでしかし翻訳家の借りてきたのは評判が悪い。キャンギャル特集など
「ごみです」
とM青年。
「センス悪いんじゃないですか」
「…」
*笛吹林道で地図を見つけた
図中の四角一個が一軒の家を表すらしい。笛吹の全戸数はもう少し多い。
この林道の除雪費 6人×40日＝240万円
はたして高いのか安いのか。
