檜森新聞 第十五号
*翻訳家42歳、次の仕事決まる
僕らの中ではじめて、翻訳家42歳に仕事が決まった。彼は映画の買い付けの通訳者として4月2日 i Bookをかかえてドイツへ旅立つ。
「30万になるんですよー。いまの倍です」
なお、念願のiマックを買いにいったらDVDがついていないことを知らされた翻訳家42歳はその場でi Book購入を決断したのだった。
ところでかれにもらった名刺は肩書きが「Producer」となっていた。ほんとは何屋さん?
*林業志望のSさん33歳は?
先週の金曜Sさんは仕事を休んで就職活動に励んでいたがこの仕事のことは履歴書にどう書いたんだろう。檜原村で森林の管理者を…なんて正直に書いたら
「あ、ホームレスが来た」
と思われやしないだろうか。
*元鳶職 仕事はサボると決意
「よく考えたら何もこの仕事に最後までいる必要はなかったんですよねー。引越しも終わったし。時間の無駄です。とゆーことは私の命が無駄に使われているってゆーことですからねー」
作業中彼はウォークマンで「初級スペイン語入門」を聞いている。
*香り酢宿舎に登場
Aさん49歳がついに念願の4リットル980円の焼酎を2本手に入れたが五日市駅から宿舎までタクシーに乗って3500円かかったそうだ。うーむ。
*木のつらら
枝の折れ口からしみだした樹液が寒さでつららになっていた。食べてみたが別に甘くはなかった。
*矢島裕子さんiモードに挑戦
本紙第一号に登場した矢島裕子さん38歳がPHSからiモードに変更の手続きをしにいったらその理由はというアンケートを書かされた。
「電波が届かないところがある」
に○をつけたら係りのにーちゃんがそれはどこだか場所を聞きたいという。
矢島裕子さん「檜原村です」
にーちゃん 「うーん…」
*つかまったたぬき
3月14日、笛吹の一番奥の「おばばのいえ」でたぬきがとらばさみにかかった。当初はがさごそトタン板を揺さぶっていたが16日にはかなり弱ってきている。足をはさまれたまま日干しになって死ぬのもけっこうむごい。