小泉・安倍政治とはなんだったのか。

一億総中流と言われた社会を壊してアメリカ型の新自由主義を導入した。

金持ち減税と消費税を導入してアメリカのような格差社会を作った。

企業活動の最も自由な国にするといって日本の産業を外国資本に売り渡した。

第二次安倍政権の発足早々児童ポルノ法案などというものがでてきた。これは一体何なのか。

私のばあちゃん、本家の祖母は十六で嫁に来た。群馬県群馬郡群馬町字北原が私の父方の田舎なのだけれどそこでは屋号で呼ぶ。かみんち、しもんち（父の生家）、ひがしんち、にしんち 、商店を営むみせんち。ひがしんちのばあちゃんの嫁入りは十五だった。ところでこの年齢は「数え年」だから、それぞれ満年齢で十四と十三になる。夕焼け小焼けの赤とんぼの三番の歌詞は十五でねえやは嫁に行き、とあるけれどこれも十三歳。八百屋お七は十六（満で十四）、江戸時代以前は十五（満で十三？）で元服が普通だったらしいし、源氏物語では子供時代は女親のもとで育てられ、大人になると男親のもとで職業生活を始めたとあったかと思う。夕霧は十二で光源氏の下に引き取られて役人生活を始めた、その時には雲居雁というステディな恋人もいた、のではなかったでしたっけ。

　つまり日本人はこの列島に住み着いた昔から、十三歳ころ、初潮と精通を迎えた時点で大人であり、生殖活動が始まっていたのでしょう。

これは日本人だけかというとそうではない。

　「キリスト教とローマ帝国」にはローマ帝国の女性の初婚年齢は十二歳だったとある。著者はキリスト教徒らしく、その状態を非難して晩婚のススメを説いている。

キリスト教の反セックスプロパガンダに関する参考資料。

「キリスト教とローマ帝国　　ロドニー・スターク」

http://indiagoose.la.coocan.jp/jokyo35.htm

　アグネス・チャンが、ロリコンが日本の文化ならそんな文化は否定されなければならないと発言していたけれど、あれはキリスト教のプロパガンダであり、キリスト教以外の文化を否定しようとしている、日本の文化は劣った文化であるというキャンペーンなのだ。

　安倍晋三氏は日本文化に誇りを持っているのだろうか。

「こんにちは、“危険人物”の田母神俊雄です。」と始まる「だから日本は舐められる」という新書が四谷図書館のリサイクル図書に出ていたので読んでみた。

『20世紀以降、アメリカの主敵は40年単位で変わってきました。……日露戦争以降、アメリカにとっての主敵は日本にすり替わりました。第一次世界大戦が終わってから、アメリカは「オレンジ計画」と呼ばれる日本潰しの戦争計画を立てています。

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冷戦時代が終結すると、アメリカは日本の経済的脅威をターゲットに定めました。ソ連に変わる主敵を日本に定めた、決定的な証拠があります。91年にCIAがまとめた「japan2000

」というレポートです。経済大国・日本の脅威論が誇張して描かれたレポートの存在は、「ニューヨーク・タイムズ」や「ワシントン・ポスト」によってすっぱ抜かれました。

　ソ連の軍事的脅威を排除した今、アメリカの安定のために日本の経済的脅威を骨抜きにしようとアメリカは考えたわけです。

90年代初頭から、日本ではアメリカ化が加速度的に進行しています。93年7月、宮沢喜一首相とアメリカのクリントン大統領の会談により、日米間で「年次改革要望書」（日米規制改革および競争政策イニシアティブに基づく要望書）という書面を交換することが決まりました。……この文書を読むと、持株会社の解禁や労働者派遣法の改正、郵政民営化など、今日の日本の政策を予見しているかのような項目が、これでもかと書き連ねられている。

――

佐藤栄作、中曽根康弘、小泉純一郎と、アメリカに従属する総理は政権を長続きさせることができました。とりわけ小泉総理は、完全な対米従属派です。経済財政政策担当大臣の竹中平蔵と一緒に、日本のアメリカ化を急速に進めました。「会社は株主のものである」という考えを国民に浸透させ、社員を簡単にリストラしたり派遣労働者を簡単に切り捨てられる体制を日本に作った。彼らはアメリカの「年次改革要望書」を丸呑みしてしまったのです。……小泉・竹中式の考え方では、貧乏人は余計貧乏になり、金持ちは余計儲かるだけの話しです。事実、小泉政権以降の日本はそうなっているではありませんか。小泉構造改革の負の遺産とは、日本をアメリカ化させてしまったことです。

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　会社員である限り、会社の経営が多少傾いたところで、そう簡単にはクビを切られません。一時的に給料が下がることはあっても、いきなりリストラされるようなことはなく、みんなで頑張って働き、景気がよくなるように努力する。従業員は景気が悪くても、会社に守られながら安心して働くことができる。これがかつての日本社会でした。真面目にやってさえいれば、喰えないことはなかったわけです。

　今では、真面目にやっている人でも突然リストラされてしまいかねない。正社員でなく契約社員や派遣労働者であれば、なおのことです。20~30年前の日本社会と今の日本社会と、一体どちらが安心して暮らせているでしょう。昔の日本社会の方が、安心して暮らすことができていたのではないでしょうか。 』

左翼民族派の私としては、ここまでの田母神氏の認識は共有できる。

安倍晋三氏は日本を守っていない。日本を壊しているのだ。

さらに今、マネーの発行権が問題にされなければならない。

日銀は1980年代後半まで、国営だったそうだ。

「 ではそもそも、なぜ日銀を民営化させたのか？という疑問が出てきます。

それは、“アメリカから要求されたから”です。

アメリカの中央銀行（FRB）もまた民間企業です。アメリカの経済も、FRBによって破綻寸前に追い込まれているのです。

かつてケネディやリンカーンが暗殺された理由は、FRBを政府に取り戻そうとした事がきっかけなのです。

日銀も政府機関に取り戻そうとすれば、総理大臣か財務大臣のどちらかが暗殺されます。それがわかっているので政府は日銀を国営に戻す事ができないのです。」

https://okwave.jp/qa/q9538092.html

つまり今の権力者達はみんなわかっているのだ。

彼らは日本人のために政治を行っているのではない。アメリカの（金融資本の）利益のために政治をやっている、田母神クラスの権力者達はわかってやっているのだ。彼らにいくらそれを指摘しても無駄なのだ。

ではこれをひっくり返すべきなのは誰か。

実は左翼はアメリカ派だ。かつての日本は悪い国であった、アメリカの戦後改革によって日本社会はよくなった、と思っている。彼らは北一輝が社会主義者であったことを知らない。日本改造法案ではクーデタで「明治」憲法を停止し、3年後に新憲法を作ることになっているが、その新憲法は明治憲法より昭和憲法に近いものであったはずだということを考えたことがない。

では右翼はというと、戦後改革の逆コースを仕切ったのが昭和天皇であったという認識に耐えられない。対米従属を最も望んだのが昭和天皇であり、アメリカ軍によって「国民から・国軍から」守ってもらおうとした、ということに耐えられない。

　朝鮮戦争時アメリカが日本の再軍備を要求してきたとき、吉田茂がなぜ再軍備を渋ったか、それは「国民の軍隊」を恐れていたからだという事情を、ジョン・ダワーが「吉田茂とその時代」の中で描いている。http://indiagoose.la.coocan.jp/jokyo36.htm

この両ふさがりの状況を通過する通路が一つある。

昭和維新運動は日本型の・土着の社会主義革命の試みであり、アジア太平洋戦争は世界革命の試みであった、という立ち位置に立つことだ。

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